今週も一週間、お疲れ様でした。
正月気分も完全に消え、「日常」に戻ったのではないでしょうか。
日常に戻るということは、忘れかけていたストレスなどもぶり返してきます。
感情を抑制すると、慢性的な緊張で、背中と肩の筋肉が「凍結」してしまうそうです。
そんな時は、静かに一人で過ごす時間を作り、ストレッチや散歩、深呼吸をするとよいでしょう。
体を動かすことが感情表現につながり、心もスッキリします。
白鴎大学教授で、心療内科医の海原純子さんが、「心のお掃除」について解説していました。
その方法とは、「思っている事を紙に書く」というものです。
●海原純子.com
http://www.umiharajunko.com/
※
【思っている事を紙に書く】
日常的に様々な事を思い悩んでいる人に、お医者さんがこうアドバイスしました。
「これまでの生活や、いま思っていることを紙に書いて、それを破り捨ててごらん」
日常生活の中で感じた辛いこと、腹が立った事を思いのままにノートへつづるのです。
このように感情を表現することで、「心のお掃除」が出来ます。
これを毎晩続けることで、ストレスから来る体の不調が、次第に改善していきます。
ノートの上半分に、「起こった出来事」を書き出します。
ノートの下半分は、「自分がどう感じたか」を書きます。
書いたら、そのノートを読み返すことで、自分を客観的に眺めます。
これは、「自己カウンセリング」ですね。
文章が苦手ならば、絵を描く、楽器を演奏するなど、なんでも良いです。
自分に合った表現の手段を見つけてください。
旅をするのも効果的です。
誰も自分を知らない土地を訪れることで、「こうあるべき自分」から解放され、気持ちを自由に表すことができます。
辛いこと、悲しいことを「なかったこと」にして、心の中へしまい込むのは、もうやめましょう。
自分らしい方法で気持ちを表現すれば、毎日を晴れやかに過ごすことができます。
※※※
【自分を肯定できるように書いてみる】
これまでの生活や、いま思っていることを紙に書いて、それを破り捨てる。
これは、「セドナメソッド」という心が軽くなる方法に通ずるものがあります。
●神崎のナナメ読み: 「人生を変える一番シンプルな方法」とは?〜セドナメソッド・感情を「手放す」ことで前へ進んでいける
http://kanzaki.sub.jp/archives/002537.html
方法は、下記の質問を自分自身に問いかけるのです。
(1)「今、何を感じていますか?」
↓
(2)「その感情を認めることはできますか?」・・・「はい」/「いいえ(1へ戻る)」
↓
(3)「それを手放せますか?」・・・「はい」/「いいえ(1へ戻る)」
↓
(4)「手放しますか?」・・・「はい」/「いいえ(1へ戻る)」
↓
(5)「いつ?」・・・「今」
自分の抱いた感情と真正面に向き合い、認識し、そして手放す。
ネガティブ(恐れ)な事だけではなく、ポジティブ(願望)な事すら感情を手放していきます。
仏教とかの「無」の境地に近いかもしれません。
ドイツの詩人・ゲーテの言葉に、『本当の自由な心とは「認める」ということである』というものがあります。
ゲーテは、自分も他人も『肯定』しています。
●神崎のナナメ読み: セルフマッサージをすると、自分を嫌う気持ちが和らぐ〜ゲーテ曰く「本当の自由な心とは『認める』ということである」
http://kanzaki.sub.jp/archives/002758.html
世の中を肯定する為、まず小さな世界である「自分」を肯定しなければなりません。
肯定すると言っても、なかなか出来るものではありません。
そんな時、紙に言葉として書くことで「視覚化・見える化」が出来て、肯定しやすくなりますね。
頭の中だけで物事を考えていると、果たして正しい方向へ進んでいるのか分からなくなる時があります。
一方向への結論ありきで考えてしまい、最悪、取り返しのつかない人生になってしまいます。
そんな時、紙に書くのは良い手段です。
書く際、マイナス面とプラス面をそれぞれ10項目以上、列挙してみましょう。
もし、転職で悩んでいる時、現状のマイナス面をあげるのは簡単です。
しかし、プラス面を探すのは難しいです。
プラスの側面についても、キチンと認識できるほど冷静で、客観的ならば、そう簡単に転職を決断しません。
冷静になれば、今の会社の良い所をいくつもあげられるからです。
書き出すことは、冷静になる良いキッカケとなります。
●神崎のナナメ読み: 夏目漱石の悪夢的短編「夢十夜・第七夜」を通し、転職を考えてみましょう
http://kanzaki.sub.jp/archives/002788.html
私も昨年から、ノートに自分の考え等を書くようになりました。
公私ともに、考えをまとめる際には、紙にあれこれ書くのが大変有効です。
それに費やした時間は無駄にはなりません。
そのようにしてから書類を作成したり、口頭で伝える際、考えが体系化され、説得力が増すからです。
かえって物事がうまく運びます。
この週末、天気が悪くて出かけられないならば、テレビやネットを観る時間を少しやめて、自分を見つめてみましょう。
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