2013年02月06日

なぜ、新潟県は「節分の日」にまく豆が、「大豆」ではなく「落花生」なのか?

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(新潟市のシンボル萬代橋)


【新潟の節分は落花生】


2月3日は、節分の日でした。
さて質問。
「鬼は外、福は内!」と投げる豆はなんでしょうか?


全国的には「大豆」が主流です。
しかし、新潟県では「落花生」が定番なんです。
特に、食べることも考え、味の良い千葉県産が人気です。
(地元新聞より)


私は、落花生が当たり前だと思っていたので、少数派だと知って驚きました。
確かに、テレビのニュースを見ると、どこでも大豆をまいています。


新潟県のスーパーで節分のコーナーがあったら、落花生がずらりと並んでいます。
大豆なんて置いてありません。
落花生以外だと、赤塚不二夫先生の鬼の面でお馴染み「でん六豆」でしょうか。


●でん六 − 鬼の面ギャラリー:2010年 - 現在 −
http://www.denroku.co.jp/promotion/mask/2010.htm
・本社は山形県山形市
・1971年から赤塚先生デザインのお面を使用。病に倒れてからはフジオ・プロ。
・赤塚先生は生まれは満州。14〜18歳時、父の故郷の新潟県に住んでいました。戸籍は新潟県。


落花生をまくのは新潟県、東北地方、北海道です。
他には、福島県北部、長野県北部、九州南部など。
中でも新潟県と北海道は、落花生をまく傾向が強いです。
他の大多数は、大豆をまきます。
沖縄や北陸地方の一部では、そもそも豆まきの風習が無い地域もあるそうです。


大昔は、新潟県でも大豆をまいていました。
新潟県は、落花生がほとんど生産されていませんから。
それが昭和20年代後半、新潟県と北海道にて、東北よりも早く、豆まきは落花生に切り替わりました。


新潟も北海道も港町があります。
どうやら理由は、戦後復興の中、中国から多くの落花生が入ってきた為のようです。


雪国では外にまいても、落花生ならば雪に埋もれず、拾って食べやすいです。
しかも、殻に入っているから衛生的。
豆まきと摂食。
雪国ならではの一石二鳥なのです。


全国的に使われている大豆。
豆は「魔」を「滅」するといわれ、季節の変わり目に「心の負を払う」意味があります。
生の大豆だと芽が出るので、炒ったものを使います。
1年間で心にたまった悪いものが、翌年に出ないようにという意味が込められています。



【新潟の太巻きはクルミ入り】


恵方巻(えほうまき)を食べるのは、大阪地方を中心とした習慣です。
今では、コンビニの戦略により、全国で食べられています。
我が家のように子供のいない家では、豆まきは行いません。
そういう意味では、恵方巻きの方が、どこの家庭でも受け入れられるように思います。


恵方巻用の太巻きは、7種類の具材を使うそうです。
その数字は、商売繁盛や無病息災を願って七福神にちなんだもので、福を巻き込むと意味付けされています。


ちなみに新潟県の太巻きに欠かせない材料は、クルミ(くるみ味噌)です。
冷凍技術が発達していない時代、生魚が貴重だったことから、魚を使わない寿司のひとつとして生まれました。
クルミを味噌、砂糖、みりんで甘く煮たものは、他の具や酢飯との相性も抜群。
クルミの触感も、素晴らしいアクセントです。
子供のおやつや食事にもお勧めの一品。


●新潟の味☆くるみ入り太巻き by フモくも [クックパッド] 簡単おいしいみんなのレシピが139万品
http://cookpad.com/recipe/1663440

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そのうち、節分といえば「落花生」「くるみ味噌入りの太巻き」が定番になるかもしれませんよ。



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Posted by kanzaki at 2013年02月06日 22:39