(新潟市のシンボル萬代橋)
【新潟の節分は落花生】
2月3日は、節分の日でした。
さて質問。
「鬼は外、福は内!」と投げる豆はなんでしょうか?
全国的には「大豆」が主流です。
しかし、新潟県では「落花生」が定番なんです。
特に、食べることも考え、味の良い千葉県産が人気です。
(地元新聞より)
私は、落花生が当たり前だと思っていたので、少数派だと知って驚きました。
確かに、テレビのニュースを見ると、どこでも大豆をまいています。
新潟県のスーパーで節分のコーナーがあったら、落花生がずらりと並んでいます。
大豆なんて置いてありません。
落花生以外だと、赤塚不二夫先生の鬼の面でお馴染み「でん六豆」でしょうか。
●でん六 − 鬼の面ギャラリー:2010年 - 現在 −
http://www.denroku.co.jp/promotion/mask/2010.htm
・本社は山形県山形市
・1971年から赤塚先生デザインのお面を使用。病に倒れてからはフジオ・プロ。
・赤塚先生は生まれは満州。14〜18歳時、父の故郷の新潟県に住んでいました。戸籍は新潟県。
落花生をまくのは新潟県、東北地方、北海道です。
他には、福島県北部、長野県北部、九州南部など。
中でも新潟県と北海道は、落花生をまく傾向が強いです。
他の大多数は、大豆をまきます。
沖縄や北陸地方の一部では、そもそも豆まきの風習が無い地域もあるそうです。
大昔は、新潟県でも大豆をまいていました。
新潟県は、落花生がほとんど生産されていませんから。
それが昭和20年代後半、新潟県と北海道にて、東北よりも早く、豆まきは落花生に切り替わりました。
新潟も北海道も港町があります。
どうやら理由は、戦後復興の中、中国から多くの落花生が入ってきた為のようです。
雪国では外にまいても、落花生ならば雪に埋もれず、拾って食べやすいです。
しかも、殻に入っているから衛生的。
豆まきと摂食。
雪国ならではの一石二鳥なのです。
全国的に使われている大豆。
豆は「魔」を「滅」するといわれ、季節の変わり目に「心の負を払う」意味があります。
生の大豆だと芽が出るので、炒ったものを使います。
1年間で心にたまった悪いものが、翌年に出ないようにという意味が込められています。
※
【新潟の太巻きはクルミ入り】
恵方巻(えほうまき)を食べるのは、大阪地方を中心とした習慣です。
今では、コンビニの戦略により、全国で食べられています。
我が家のように子供のいない家では、豆まきは行いません。
そういう意味では、恵方巻きの方が、どこの家庭でも受け入れられるように思います。
恵方巻用の太巻きは、7種類の具材を使うそうです。
その数字は、商売繁盛や無病息災を願って七福神にちなんだもので、福を巻き込むと意味付けされています。
ちなみに新潟県の太巻きに欠かせない材料は、クルミ(くるみ味噌)です。
冷凍技術が発達していない時代、生魚が貴重だったことから、魚を使わない寿司のひとつとして生まれました。
クルミを味噌、砂糖、みりんで甘く煮たものは、他の具や酢飯との相性も抜群。
クルミの触感も、素晴らしいアクセントです。
子供のおやつや食事にもお勧めの一品。
●新潟の味☆くるみ入り太巻き by フモくも [クックパッド] 簡単おいしいみんなのレシピが139万品
http://cookpad.com/recipe/1663440
そのうち、節分といえば「落花生」「くるみ味噌入りの太巻き」が定番になるかもしれませんよ。
※
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