(新潟駅:上方が万代口です)
新潟県新潟市の玄関口「JR新潟駅」。
この駅には、「北口」がありません。
そこは「万代口(ばんだいぐち)」と呼ばれています。
南側の出口は「南口」、上越新幹線の改札口は「東口」と「西口」です。
方角が名称になっています。
なぜ、「北口」だけは「万代口」なのでしょうか?
地元民でも知らない理由が、新聞に書かれていました。
※
【以前は「北口」と呼ばれていた】
以前は「北口」だったのですが、1984年4月1日に「万代口」へ改正されました。
「北」には寒い、暗い、悪いイメージがあるから変わったというのが理由の一つです。
更に「上越新幹線の開業」も関係しています。
1982年11月、新潟〜大宮に上越新幹線が開業しました。
それにあわせ、東西の改札口、新幹線コンコース(広い通路)などが整備されました。
しかし、混乱も巻き起こりました。
それまで新潟と上野を結んでいたのは在来線「特急とき」でした。
1番線に到着し、降りた目の前が「北口」でした。
新幹線の開業によって、関東からの乗客は東西どちらかの改札を抜け、さらに北か南を目指す形になりました。
方角だけでは分かりにくく、苦情が多く出てきました。
分かりやすい案内表示のため、名称変更に至ったのです。
※
分かりやすい案内表示のため、「北口」から「万代口」になりました。
大きな変更なのに、旧国鉄新潟支社内では、大きな話題にはなりませんでした。
北口を出れば、新潟市のシンボル「萬代橋」があります。
新潟駅自体、今の場所(中央区花園1)へ移転する前は万代地区(現在の新潟東映ホテル付近)にありました。
その為、すんなり名称が決まったと推測されます。
この4月1日、万代口は30歳の誕生日を迎えました。
※※※
新潟駅は1日約3万7千人が利用しています。
政令都市の駅にしては少ない気がします。
実際、地元民の多くが、日常生活で電車に乗りません。
マイカー天国なので、通勤も自動車です。
「Suica? ナニソレオイシイノ?」といった感じです。
けれど、待ち合わせなどに駅を利用する事は多々あります。
そんな時、「万代口にて待ち合わせ」等、当たり前のように使われる名称です。
幼いころから、この「万代」という響きが好きでした。
ガンダムのプラモデルでお馴染みの「バンダイ」と同じだからです。
地元で生まれ、地元で生きる私は、これからも「万代口」という言葉を何度も使うことでしょう。
※
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