2004年07月31日

東京交響楽団第27回新潟定期演奏会

先週24日(土曜日)、ここ新潟市にあります新潟市民芸術会館(りゅーとぴあ)において、東京交響楽団による第27回新潟定期演奏会が行われました。
当日は仕事だったので、5時になると即効で会社を出て、愛車の折り畳み自転車で会場へ向かいました。
会場へ自動車で行くと、混むわ、金はかかるわで大変だからです。
ちょっと暑い日でしたが、そんなに時間もかからず到着。
コンサートホール内の涼しさに、生きた心地がしましたよ。

私は前から5列目のど真ん中という、とても良い場所でした。
・・・と思ったのですが、あまりにも近すぎて、全体の姿が見えにくかったです。
ステージよりも下の方に席があるので、座ってしまうと見上げる形になってしまうからです。
あんまり前過ぎても良くないんですね。
まあ、アイドルのコンサートならば、断然、前の方が良いのですが・・・(立って観戦しますしね)。

今回のタイトルは、「西欧派ロシアモダニズムと社会主義リアリズムへの継承」。
指揮=アンドレイ・ボレイコ
ヴァイオリン=神尾真由子
コンサートマスター=グレブ・ニキティン

演奏した曲目=

リャードフ:3つのロシア民謡「キキモラ」「魔法にかけられた湖」「バーバ・ヤガ」(17’)
(指揮者の都合により、「キキモラ」は3つのうち、一番最後に変更して演奏しました)

プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 作品63(26’)

チャイコフスキー:交響曲 第4番 ヘ短調 作品36(45’)

・・・こんな感じ。
正直、前回の時よりも盛り上がらなかったなあと思いました。
指揮者が外人なので、指揮者の魅力とかそういうのが、私には分かりませんでした。
前回はいろんな意味で印象的で、いろんな人に聞いても、今まで上位にのぼる良さだったとか。
ちなみに下記が、前回のレポートです。

東京交響楽団第26回新潟定期演奏会【1】
http://kanzaki.sub.jp/archives/000249.html

東京交響楽団第26回新潟定期演奏会【2】
http://kanzaki.sub.jp/archives/000250.html

東京交響楽団第26回新潟定期演奏会【3】
http://kanzaki.sub.jp/archives/000251.html

演奏開始前、指揮者の飯森範親(NORICHIKA IIMORI)さんによる曲の解説が分かりやすくて楽しかったんです。
その曲のバックグラウンドとか、創作秘話、練習秘話を聞かせていただいたので、すんなりと曲に親しむことが出来ました。
今回は外人なので、そういうモノは一切ありません。
今年からハンブルク交響楽団の主席指揮者をするぐらいの方だし、表情も明るくて朗らかなんだけれど、前回にくべると親しみは劣ります。

そんな中でも注目したいのは、東京交響楽団と競演されたヴァイオリンの神尾真由子さん。
2曲目のヴァイオリン協奏曲にて登場。
指揮者の横で、立って弾いていました。
この方、1986年生まれです!
まだ幼さが残る表情、かわいらしいドレス。
他の楽団の方達が、黒っぽい衣装で統一されている中、薄いオレンジ色のドレスに白い肌は、とても目立っていましたね(ちょっと、ポッチャリ系)。
若いですが、国際的キャリアはなかなかのものです。
昨年2003年の活躍を調べますと、1月にルーブル美術館にてリサイタル、5月にセント・ルークス室内管とニューヨークでのコンチェルト・デビュー、9月はニューヨークでのリサイタル・デビューで大成功を収めています。
最近の受賞経歴を見ますと、2001年度アリオン賞、2003年第13回出光音楽賞受賞、今年6月にはモンテ・カルロ・ヴァイオリン・マスターズ受賞。
使用されている楽器はサントリー株式会社より貸与されている1727年製ストラディヴァリウスです。
登場するや、おじいちゃん、おばあちゃんらの温かい拍手が巻き起こりました。
自分の孫の演奏会に来たような感覚になったのかな?
あどけなさが残っていますが、演奏に入ると、かなり前かがみになり、眉間にしわを寄せて目を閉じ、「辛そう」な表情で演奏します。
かなり曲にのめり込んで行っているように感じました。
ちょっとその表情には、萌えません(お
けれど演奏している際は、私も何だかんだ云って、ずっとくぎ付けになって見ていました。
若さと実力、国際的な評価・・・ああ、私とは違う世界に生きている人なんだよなあと思いました。
やはりどんなジャンルでも、若い人は神童として注目されますよね。
そういえば、Mr.Childrenの桜井さんが、こんな事を云っていましたっけ。

奥田民生 VS Mr.Children【3】
http://kanzaki.sub.jp/archives/000245.html

桜井
「・・・新人バンドって、デビューアルバムを聴いた時に"このバンドは、この時点でこれならば、今後はどうなるんだろう"と云う、未知数までプラスアルファされて"イイ!"って評価されるじゃないですか」

若い人には、実力だけでなく、その未知数なる可能性も評価に加わります。
神尾真由子さんは、まだ若く、この先どこへ行くのだろうという期待感みたいなものを感じさせました。

そういや、東京交響楽団の中でも、そういうのを感じます。
指揮者の周り、一番前に座る数人は、殆どが若い人達です。
若さだけじゃなく、見た目もカッコよかったり、奇麗な人だったり。
これだけ多くの演者の中でも、実力だけでなく、何か未知の可能性を期待して前列に座らせているのかな?

プログラムに従って曲は進み、アンコールとして、スラブ舞曲(ドヴォルザーク)を演奏して終了。
建物を出ると既に辺りは暗く、新潟市民芸術会館の室内の明かりが、闇夜に映えていました。

ちょっと慌しい日々なので、今回は簡単なレポートにさせていただきました。
そんな日々だからこそ、こういう非日常的なモノを欲するものでして。
また機会を見て、行こうかなあと思っています。

Posted by kanzaki at 2004年07月31日 17:06 | トラックバック (0)
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