2013年、ヤフーで違いを検索された2つの言葉の年間第1位は、「御社」と「貴社」だったそうです(日経より)。
どちらも相手の会社に対する敬称です。
「御社(おんしゃ)」は話し言葉。
「貴社(きしゃ)」は書き言葉。
日本語は同音異義語が多いです。
会話中に「きしゃ」と言うと、帰社や記者と間違えられかねないため、口語では「おんしゃ」が使われるようになりました。
ビジネス文書やメールでは「貴社」と書くのが通例です。
「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」という定型文がありますよね。
一般企業は御社・貴社。
相手によって、また異なってきます。
銀行は、御行・貴行。
学校は、御校・貴校。
店は、御店・貴店。
組合は、御組合・貴組合。
このように、語尾を変えていきます。
※
自社をへりくだって言う場合は、「弊社(へいしゃ)」。
謙譲語のニュアンスがない場合は、「当社(とうしゃ)」。
相手や状況で使いわけます。
※※※
印刷会社へ原稿を入稿する際、こういった間違いをしないように、いつも注意しています。
今でこそ常識に思いますが、就職活動中、この違いについて意識していた記憶がありません。
今は就職活動をする学生さん達は大変だと思います。
私は、こういった言葉の違いなんて、社会に出て、間違いながら覚えたものです。
「即戦力」という言葉を拡大解釈している社会が悪いと思います。
教育することを放棄しているのですから。
こんな知識は、入社後でいいですよ。
それより、今の自分にしか出来ない「経験」をたくさん積んでください。
私はそれに気づくのに、20年近くかけてしまいましたから。
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