今回は好評シリーズ、図書館ネタです。
今年7月、埼玉県飯能市(はんのうし)に、市立図書館がオープンしました。
この図書館の特徴は、スマートフォン(スマホ)を使って本を探すことができるシステム「カーリルタッチ」を導入したことです。
全国初の試みです。
●カーリルタッチ! 本棚とウェブがタッチでつながる、リアル図書館連携プロジェクト | カーリル
http://calil.jp/touch/
(カーリルタッチ飯能市立図書館でスタート! - YouTube)
●飯能市立図書館ホームページ
http://www.hanno-lib.jp/
住所:〒357-0031 埼玉県飯能市山手町19番5号
電話番号:042-972-2114
ファックス:042-972-2118
開館時間:平日9:30〜19:00 土・日・祝日9:30〜18:00
休館日:毎週月曜日・月末整理日(毎月最終金曜日 祝日の場合は開館)・年末年始等
※
【カーリルタッチとは?】
「カーリルタッチ」は、スマホ向けの情報探索支援システムです。
図書館内の本棚には、ICタグが付いています。
そこへスマホを近づけ、かざすと、ICタグに仕込まれた情報が読み込まれ、スマホの画面に表示されます。
普通の図書館は、本一冊ずつにバーコードを貼っています。
それをリーダーで読み取る方法が主流です。
ICタグは、まとめて記録できるなどの利点があり、採用する図書館が増えています。
今まで、ICタグの使い方は、業務の効率化など、職員側の利点が中心でした。
利用者の為ではありません。
飯能市立図書館は、来館者がICタグで便利になる仕組みとして、「カーリルタッチ」を採用しました。
※
【iPhoneでは、タッチできない】
利用方法は、スマホにカーリルタッチアプリをインストールして、本棚のICタグにかざします。
かざすと、スマホの画面に、キーワードに関する館内の蔵書やネット上の解説、全国の図書館に寄せられた質問と回答といった情報にアクセスできます。
ICタグは100種類あり、著者や文庫、ジャンルなどがキーワードになっています。
例えば、「ウォーキング」のタグにタッチすると、関連の蔵書一覧が表示され、本の貸し出し状況や読んだ人の感想などを読むことが出来ます。
貸し出しの予約もできます。
利用できるスマホは、
docomo、auから発売のNFC搭載スマートフォン、
docomo、au、ソフトバンクモバイルから発売のおサイフケータイ搭載(Android OS2.3以上)のスマートフォン、
などです。
残念ながら、iPhoneは、タッチで読むことが出来ません(NFCも、おサイフも無いから)。
ICタグの裏側に印刷されたQRコードを読みこむ事で情報を見ることができます。
開館から2ヶ月。
1日の来館者数は平均900人と盛況です。
湯川館長は、難しく考えず、タッチして何かが出てくる面白さを楽しんでもらいたいと語っています。
※※※
【iPhoneで使えないから失敗かも】
ドコモからもiPhoneを販売するようになりました。
しばらくは様子見です。
メールアドレス「@docomo.ne.jp」のspモードメールは、10月1日からしか使えません。
しかも、来年1月にならないと、相手からメールが送られてきても、リアルタイムで受信できません。
一定時間ごとに、メールボックスへメールを取りに行く方法しか出来ません(5、15、30、60 分で設定)。
後日、spモードに変わる新メールサービス「ドコモメール」 が発表されるので、もう少しお待ちください(iPhone向けは12月上旬予定)。
クラウドサービスとなり、スマートフォン、タブレット、PCにおいて同じ「@docomo.ne.jp」のメールアドレスのメールの送受信ができるようになります。
これからどんどん、iPhoneユーザーが増えることでしょうね。
他国よりも、iPhoneのシェアが増えてしまい、ある意味、iPhone一極集中のガラパゴス化が進むことでしょう。
Androidは、メモリー管理が今ひとつなので、メモリ不足になったらユーザーがメモリ解放をしてやらないといけません。
けれど、iPhoneのiOSは利用制限が多く、箱庭の中でしか遊べない感覚(安心ですが)。
Androidは、大草原を自由に走ることができるけれど、自己責任で対応してねというスタンス。
どっちも使っている私は、なんだかんだで甲乙つけがたいです。
そんな訳で、iPhone大国になるのが確実なので、「カーリルタッチ」は微妙かも。
「カーリルタッチ」は、シェアが低くなっていくAndroidに合わせた方式だからです。
NFCは海外でも使われている規格だし、毎回、iPhoneでも使えるようになるのではと噂される機能です。
けれど、「"笑っていいとも"が終了」「スマップが解散」と同じぐらい、恒例の年行事みたいなものです。
いつか搭載されれば、カーリルタッチが活きてくるかもしれません。
デジタル化の導入は、アイデアとしては思いつきやすいし、お金さえあれば実現出来てしまう。
主催側としては、簡単にアピールしやすいサービスです。
けれど図書館の進むべき道は、「地域のコミュニティの場」だと思うのです。
昔の公民館的なものが、図書館に求められる時代が来ていると思います。
どうやって、それを実現させるかは、物凄く知恵を絞り、アナログな努力が必要です。
でも、それを早く実現させないと、「図書館総ツタヤ化計画」になってしまう気がします。
※※※
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