2014年11月27日

経営コンサルタント・大前研一さんの思考整理術〜A2判サイズの巨大な方眼タイプ用紙を使い、「紙の左下」から「ハコ」を書き始める

経営コンサルタント・大前研一さんの思考整理術をご紹介します。


●大前研一オフィシャルウェブ[OHMAE&ASSOCIATES GROUP]
http://www.kohmae.com/


【大前研一さんの思考整理術】


ポイント1:「A2判(A3判も可)サイズ」の方眼タイプの紙を用意する。


ポイント2:巨大方眼紙は横向きに置き、「紙の左下」から使い始める。



【ポイント1:「A2判(A3判も可)サイズ」の方眼タイプの紙を用意する】

a2sikou02.JPG


・大前研一さんは、問題解決をする時、A2判サイズの巨大方眼紙を使って思考を整理します。


・縦420mm、横590mm。マッキンゼー在職時代に、特別に注文して作ったA2方眼紙です。
新聞1面とほぼ同じサイズです。
ビジネスパーソンがよく使うA5ノート8ページ分の面積があります。
机が狭い人は、市販されているA3サイズでも良いです。
大前さんオリジナル「巨大方眼紙」は、大前さん主宰のビジネス・ブレークスルー大学でも購入可能です。


●BBT大学(ビジネス・ブレークスルー大学) 大前研一の通信制オンライン大学
http://bbt.ac/
問い合わせ先:bbt-pr@ohmae.ac.jp


・紙の面積は思考の広がりに影響を与えます。
小さいノートでは、たくさん書くために字を小さくしないといけません。
大きい紙なら、そんなストレスを感じずに伸び伸び書き、考えられます。


・方眼タイプなら、定規を使わなくても、図や線が綺麗に書けます。


・一見些細なことですが、ストレスなく書けることは、思考を活発にしてくれます。



【ポイント2:巨大方眼紙は横向きに置き、「紙の左下」から使い始める】

a2sikou03.JPG


・いきなり重要なテーマを考えるのは無理です。身近な情報を下に書き、それを足がかりにして、問題を根本から解決できるテーマに辿り着けます。


・方眼紙に書く時は「ハコ」と大前さんが呼ぶ四角形を使います。
ハコは同じ大きさに統一します。
この中に文章を書きます。
ハコの中に書くのは20文字以内(「要は・・・」と一言で説明できる文量)。


(1)・自分がしたい具体的な問題を浮かべ、左下から書き始めます。


(2)・(1)でハコを幾つか書き出したら見比べ、共通する問題を考えて上に書きます。


(3)・(2)で書いた項目(ハコ)を起点に、(1)(2)の手順を繰り返して書いていきます。


・右上方向に書き進むにつれて、問題をより根本的に解消できる方向に近づいていきます。


・(具体例)成績不振にに悩む自動車ディーラーの改善策。


(1)・身近な現場での問題点を材料に考えます。「スタッフの挨拶がヘタ」「名刺の渡し方がなっていない」など。


(2)・(1)で同じレベルの問題がいくつか挙げられたら「要は、接客マナーが良くないんだな」と考えつきます。これを一段上に書きます。ここを起点に、ほかにも同じレベルの問題点がないか考えましょう。


(3)・こうして(1)(2)を繰り返していくと、このディーラーが抱えるもっと大きな問題を発見できます。従業員の挨拶の研修をやるより、顧客サービスを根本から考え直す方が、営業成績不振から抜け出すには効果的と考えつきます。


(日経アソシエより)


※※※


上記の方法は、はじめて知りました。
知りませんでしたが、以前から、A2判サイズの用紙に書いて考えることはやっていました。
普通のノートだと、たくさん書いたら次のページを開いて書かないといけません。
そうすると、一覧性が損なわれます。
そんな事を考えていたら、A2判サイズにまで巨大化しました。
さすがに方眼紙ではありません。
今度、大型プリンタでA2の用紙に、方眼を印字して試してみたいと思います。


私は考えの起点が左上でした。
箇条書きでたくさん書いていきます。
その内、関連性のあるものとかが浮かんできます。
そうしたら、右上を起点に、大きな○を書いて、その中に文字を書き込みます。
関連のある大きな○同士をつないでいったりしていきます。
左半分が、情報の列記。
右半分が、関連性・組み合わせの思考スペースという感じです。


大前さんのやり方の方が、思考の流れが統一され、スタートとゴールが分かりやすいですね。
是非、マネしてみたいと思います。



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Posted by kanzaki at 2014年11月27日 22:57