2011年06月04日

ソースカツ丼が評判のお店「白孔雀食堂」を訪ねて(1)〜フリーアナウンサー伊勢みずほさんと行く新潟発着震災復興ツアーin会津若松【1】

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真ん中が伊勢みずほさん。
左が会津漆器のお店「工房鈴蘭」作家のあゆみさん。
右がソースカツ丼のお店「白孔雀食堂」内藤信昭さん。
(工房鈴蘭にて)

白孔雀食堂で出している女性限定メニュー「あいづ花姫カツ丼」のどんぶりは、工房鈴蘭で作られたものなんですよ。

●YouTube - 名物カツ丼の店白孔雀食堂〜あいづ花姫カツ丼〜

本日、福島県会津若松市へ行きました。
会津は現在、原発問題に伴う風評被害により、観光客が激減しています。

●会津若松市長 飯盛山で福島第一原発が観光地に与えた影響を語る

・会津産の農産物等に関するモニタリング結果
http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/ja/sangyo/fuhyou_taisaku/nousanbutsu.htm
(現在、会津若松市産の農作物は、摂取・出荷を差し控える対象とはなっていません)

今回、新潟のメディア関係者等が、「食」の現場を中心に会津を巡りました。
その時の模様は、6月15日(水)19時から放送の「BSN水曜見ナイト」でオンエアされます。

●BSN水曜見ナイト
http://www.ohbsn.com/minight/
(新潟県内でオンエア)

この番組は、新潟県で一番人気のある美人アナウンサー伊勢みずほさんを中心に、新潟県のグルメから町おこし迄を取り扱う、提案型情報発信番組です。
新潟初のゴールデンタイム自社制作番組で、高視聴率を維持しています。

●伊勢みずほさんオフィシャルブログ
http://ameblo.jp/isemizufo/

神ナナでは「水曜見ナイト」がオンエアしていない地域の方々へ、その時の模様をお伝えしたいと思います。

結論から言いますと、なんら問題ございません。
安心して会津へ行っていただき、楽しんでもらいたいです。
美味しいものも、素敵な観光スポットも沢山あります。
そして、出会った方々がみんな、とっても温かい。
2週間ぶりに休みをとったのですが、とても有意義な一日でしたよ。

■ソースカツ丼で有名な「白孔雀食堂」

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(お昼に食べたソースカツ丼です)

今、会津で一番熱い料理と言えば「ソースカツ丼」です。

●伝統会津ソースカツ丼の会
http://aizu-katudon.com/index.html

まず、ごはんの上にキャベツを敷きます。
そこへ、とろみのあるソースを絡めた揚げたてのカツをのせた料理です。

今回訪れた「白孔雀食堂」は、観光雑誌「るるぶ」等にも掲載されており、一度は行ってみたいと思っていました。

●白孔雀食堂 しろくじゃくしょくどう - 会津若松/かつ丼・かつ重 [食べログ]
http://r.tabelog.com/fukushima/A0705/A070501/7001309/

店名:白孔雀食堂 (しろくじゃくしょくどう)
電話:0242-27-2754
住所:福島県会津若松市宮町10-37
営業時間:11:00〜16:00(売切れ次第閉店)
定休日:月曜・金曜(祝日の場合は営業)

私達の目の前に出されたソースカツ丼は、ドンブリの蓋からはみ出るぐらい大きなものでした。
見た目のインパクトも大きいボリュームです。

普段、お昼はパン一個しか食べない少食の私。
しかし、「ソースカツ丼完食」がこの旅の大きな目標だったので、昨晩から食事を減らして体調を整えてきました!

大きなカツを一口頬張りますと、ソースの甘みが口中に広がります。
しかも見た目と違って、油っこさがありません。
丁寧に余計な油分を取り除いているからです(その油は衣の方へ使います)。
もりもりと平らげてしまいました。
女性陣もみんな完食していましたよ。
いや〜、本当に満足できる昼食でした。

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上記は、テレビの取材を受けている最中の内藤信昭さん。
体重が、私の2倍あります!
人情味も温か味も、人の2倍ある内藤さん。
お笑い芸人並にトークも上手で、彼の回りにはいつも笑顔があります。
ちなみに名刺交換した際、神ナナをご存知だったのには驚きました。

(以下、取材中のやりとり。敬称略。
ちなみに伊勢さんは、以前に取材をしに来たことがあります)

伊勢
「会津には、会津ソースカツ丼の会というものがありまして。
いろんなソースカツ丼を出しているお店がありまして。
お店の皆さんが手を組んで、あのノボリ(ソースカツ丼のお店と書かれたもの)を作って、観光地として頑張っていこうと盛り上がっています。
あと、多分聞こえてくるかと思うんですが、"ソースカツ丼のうた"を作られたり、"ソースカツ丼ダンス"を作ったりしてます。
このダンスもですね、初級バージョンと上級バージョンがあり、いろんな事をしてPRにも力を入れています。
私達、新潟県民としても、学ぶべき事の多いお店でもあると思います。
あっ、ご主人が!」

内藤さんがみんなの拍手の中、店の奥から出てきます。

内藤
「いや〜、会いたかった〜」

伊勢
「ありがとうございます。お変わりありませんか? 元気?」

内藤
「もう、見ての通り元気ですよ。もう〜(笑)」

伊勢
「(笑顔)みなさんにご紹介を。白孔雀食堂のご主人の内藤さんです」

店内、拍手喝采。

内藤
「皆さん、どうもです。
いらっしゃいませ。ようこそ会津へ。
おお、ももちゃん!(一緒に新潟から来た伊勢さんのお友達の女子大生に気づく)
すみません(ももちゃんに)お尻をむけちゃって」

伊勢
「カメラあっちなんで(笑)」

内藤
「ああ、すみません。もっとお尻を向けて。ああ、いい? やり過ぎ? すみません(店内爆笑)」

伊勢
「良かった笑顔です」

内藤
「もう元気ですよ」

伊勢
「やっぱり元気じゃないと。こんな時こそね」

内藤
「そうなんですよ! 
もうね。マイナス、マイナスで生きてもね、仕方ないですよ。
実際、会津は元気ですから」

伊勢
「そうですか」

内藤
「そうですね。伊勢さんと皆さんにですね、今日は会津を回っていただいて、実際の会津をご覧いただければと思っています」

伊勢
「地震の被害はどれぐらいだったんですか?」

内藤
「そうですね。このお店はだんだん70年という歴史になりまして、建物も古いですからね。
ここにある本棚とか全てのものが、やっぱり倒れてしまって、二日ぐらいは元に戻すのにかかりましたね。
それでも会津は、被害は浜通り、中通りに比べれば、全然少ないです。はい」

伊勢
「実際に被害はあまり無いのだけれども、お客さんの入りはいかがですか?」

内藤
「これがですね〜、やはりあの〜、観光のお客様ですとか、修学旅行とかの団体さんとか殆どキャンセルという状況です。
やはり、風評被害ですね」

伊勢
「本当に大変なんですよね」

内藤
「そうですね。中にはお店をこのまま営業することが出来ないという事で、やめてしまったお店もありますし」

伊勢
「カツ丼屋さんの中にも?」

内藤
「飲食店ですね。はい」

伊勢
「(心配な表情で)そうですかあ。地震からまだ2、3ヶ月しか経っていなくても、お店を辞めちゃった方も」

内藤
「そうなんですよ。本当に、あのう、今でも辛いは辛いですけども。
地震からふた月・・・これはもう、本当にもう、街がゴーストタウンというか、どこにも誰もいない状態ですし。
もともと不景気のところに、この震災というのもあり、なかなか難しいところがあったみたいですね」

伊勢
「具体的に、お客さんはこれぐらい来ていたのが、どれぐらいになったというのは?」

内藤
「これはもう、ぶっちゃけ言わしてもらいますと。
例えばウチで言いますと、通常ですとね、やはりかなりお客様におこしいただけるのですけども」

伊勢
「そうですよね。行列が出来るお店なので」

内藤
「そうだったんですが・・・一人。
お客様がお一人という日もありました。
通常、土曜日ですと、週末ですから観光の方や地元の方で賑わったりするんですけれども・・・・一人。
でもね、そのお一人とゆっくりとお話しをしながらね、ちょっと気が休まったりもありましたね。
震災直後なんか特にね。
特に大切にカツ丼が作れたかなあとかありましたけれどね。
じっくりお話しをしながら、はい。そんな事がありましたね。
ずっと続きましたね、一人、五人、十人・・・うーん」

伊勢
「今、ここに来て少しは良くなっているのでしょうか?」

内藤
「そうですね。あのう、ゴールデンウィークは近県の・・・特に新潟のお客様にですね、多くおこしいただいたというのがありますね。
我々は悲観していましたけれども、少しですね元気をいただいたかなと言うのがありましたね」

伊勢
「それでも地震前に比べたら・・・」

内藤
「そうですね。6月なので、通常だと修学旅行生が街中をたくさん歩いてましたね。
うちにも一杯来てくれて"どっから来たの〜?"なんていう会話で賑やかになるんですけれども、それももうゼロですね」

伊勢
「ゼロですか・・・。修学旅行生もゼロ」

内藤
「ゼロです。うちのお店に限ってはゼロですね、今は。
通常、大体300名、400名の予約をいただくのですが、今年は殆どキャンセルになりましたし」

伊勢
「(声をつまらせて泣き声で)泣きたいよね?」

内藤
「(一層、元気な声で)泣きたいですけれど、泣いてもしかたないじゃないですか。
もうね、うん。
だから、少しでも早くね、こういう状況から抜け出せればなと。
本当のところを知っていただいてね、また会津におこしいただいて、美味しいカツ丼を食べて、たくさん良いところを見ていただいてね、笑顔でまた自分の街へ帰っていただければなと、そんな風な思いでやってますけれどね」

伊勢
「(ツアー同行者に向けて)今日はみなさん、楽しみにしてきたんですよね? ソースカツ丼を」

店内に拍手が巻き起こる。

内藤
「ありがとうございます(笑顔)」

伊勢
「是非、美味しいところをガッツりとお願いします」

内藤
「はい、分かりました。宜しくお願いします」

再び、温かい拍手。

内藤
「いきなり、こういう事だったんですね(笑)
こっち、何も聞いていないもんで(笑)」

伊勢
「もう!」

内藤
「(汗が)凄いんですけれども、ただでさえ汗っかきなのに」

ツアー同行者
「ご主人、完全に語りが芸人ですね(店内爆笑)」

伊勢
「そうなんですよ。本当のご主人は奥にいるんですよ(店内、再び爆笑)」

内藤
「いやいや、伊勢さんに仕込まれたんですよ」

伊勢
「違いますよ〜(笑)」

内藤
「ビシビシと叩かれて、"そうじゃないだろ!"と。
実は怖いんですよ(大笑い)・・・すいません」

伊勢
「(早口で)早く作ってもらっていいですか?(店内爆笑)」

この模様は、次回へ続きます。
(テレビでオンエアした際は、文章では表現できないそのテンポの良い掛け合いを堪能してください)

●次回の記事: ソースカツ丼が評判のお店「白孔雀食堂」を訪ねて(2)〜フリーアナウンサー伊勢みずほさんと行く新潟発着震災復興ツアーin会津若松【2】
http://kanzaki.sub.jp/archives/002371.html

※※※

●伊勢さんについての主な関連記事
(神ナナでは下記以外でもちょくちょく、記事内で書いたりしています。右フレームの検索窓で検索してみてください)

●新潟のフリーアナウンサー伊勢みずほさんの「上古町版・まちかど行ってみずほ」に参加しました【1】
http://kanzaki.sub.jp/archives/002139.html

●新潟のフリーアナウンサー伊勢みずほさんの「上古町版・まちかど行ってみずほ」に参加しました【2】
http://kanzaki.sub.jp/archives/002140.html

●2010 NIIGATAショップデザイン賞関連企画「魅力ある店づくりから始まるまちづくり」シンポジウム〜新潟のフリーアナウンサー伊勢みずほさんが考える店づくり、街づくり
http://kanzaki.sub.jp/archives/002261.html

●伊勢みずほさん(新潟のフリーアナウンサー)による講演〜「まちなみ探訪 食探訪!行ってみずほオススメのまち」〜景観まちづくりフォーラム【1】
http://kanzaki.sub.jp/archives/002292.html

●伊勢みずほさん(新潟のフリーアナウンサー)による講演〜「まちなみ探訪 食探訪!行ってみずほオススメのまち」〜景観まちづくりフォーラム【2】
http://kanzaki.sub.jp/archives/002293.html

●伊勢みずほさん(新潟のフリーアナウンサー)による講演〜「まちなみ探訪 食探訪!行ってみずほオススメのまち」〜景観まちづくりフォーラム【3】
http://kanzaki.sub.jp/archives/002294.html

●伊勢みずほさん(新潟のフリーアナウンサー)による講演〜「まちなみ探訪 食探訪!行ってみずほオススメのまち」〜景観まちづくりフォーラム【4】
http://kanzaki.sub.jp/archives/002295.html

●伊勢みずほさん(新潟のフリーアナウンサー)による講演〜「まちなみ探訪 食探訪!行ってみずほオススメのまち」〜景観まちづくりフォーラム【5】
http://kanzaki.sub.jp/archives/002296.html

●ソースカツ丼が評判のお店「白孔雀食堂」を訪ねて(1)〜フリーアナウンサー伊勢みずほさんと行く新潟発着震災復興ツアーin会津若松【1】
http://kanzaki.sub.jp/archives/002370.html

●ソースカツ丼が評判のお店「白孔雀食堂」を訪ねて(2)〜フリーアナウンサー伊勢みずほさんと行く新潟発着震災復興ツアーin会津若松【2】
http://kanzaki.sub.jp/archives/002371.html

●働き者の手〜フリーアナウンサー伊勢みずほさんと行く新潟発着震災復興ツアーin会津若松【3】
http://kanzaki.sub.jp/archives/002372.html

Posted by kanzaki at 2011年06月04日 23:55