2014年01月22日

「ブックトーク」とは?〜本のおいしいところだけを紹介

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(「樹在 シマフクロウ」〜私の日本画の師匠・近藤幸夫先生の作品)


JPIC読書アドバイザー・児玉ひろ美さんは、家族内の「ブックトーク」をオススメしています。


●児玉ひろ美さんのブログ
http://penguins.livedoor.biz/


「ブックトーク」とは、テーマやキーワードに沿って、あらかじめ用意した多彩なジャンルの数冊を順序立てて紹介し、子供に本との出会いをもたらす読書指導の一つです。
日本では、1960年代から、図書館司書が専門的に行ってきました。
その目的は、「読書への動機づけ」です。


ブックトークは、読み聞かせと違い、本の全部を読むことはしません。
紹介したい本のお薦めポイントを伝えたり、一番魅力的な部分だけを読み聞かせたり、時には冒頭だけ読んで「結末は読んだ人だけに分かります」と、期待させておいて突き放したりします。


それを聞いて、子供達が「その先を知りたい、読んでみたい」と思ってくれれば成功です。
その為、紹介したい本がその場にあり、すぐに子供達へ渡せるのが原則です。


小学校低学年までは、絵本を含めてお薦めの本を選びやすいものです。
また、それぐらい迄の子供達は、興味の持続が難しいので、後で自分で読ませるよりも、読み聞かせの方が良いでしょう。


ブックトークは、その本のおいしいところだけを紹介するもの。
ある意味、プレゼンテーション能力が求められます。
けれど、図書館司書が行うような本格的な事なんて、なかなか出来るものではありません。
「この本が、あの映画の原作だよ」のように、簡単なものからで良いのですよ。


※※※


大学生や社会人の間でも、お薦めしたい本をいかに魅力的に伝えるかがブームになっています。
「ビブリオバトル」と言います。


●知的書評合戦ビブリオバトル公式サイト
http://www.bibliobattle.jp/

公式ルール
・参加者が読んで面白いと思った本を、順番に一人五分間で本を紹介する。
・その後、参加者全員でその紹介に関するディスカッションを行う。
・全ての紹介が終了した後、「どの本が一番読みたくなったか?」を基準に投票を行う。


●大学生の読書離れを防げ!〜図書館と学生による「知的書評合戦ビブリオバトル」
http://kanzaki.sub.jp/archives/003016.html


人に紹介するには、自分がよく理解していないと、なかなか出来るものではありません。
理解力、伝達力向上にもなりますね。


※※※


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●「神田まちかど図書館」は学校図書館と区立図書館が一体化しています
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●日比谷図書文化館では、カツ丼を食べながら読書が出来ます
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●長野県布施町の図書館「まちとしょテラソ」〜会話や飲食がO.K。情報との出会い、人との出会いがある場所
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Posted by kanzaki at 2014年01月22日 22:27